宮津湾におけるナマコ漁業と資源管理の取り組み

March 4, 2020

宮津なまこ組合(京都府)

概要

ナマコの単価の高騰により、多くの漁業者がナマコ漁を行うようになった結果、漁獲量が徐々に減少し、サイズの小型化も進んだことから、ナマコ資源への危機感が芽生えた。そこで、ナマコの生態に関する知見や資源管理に関する勉強会を実施し、インプット・アウトプット両面からの段階的な漁獲規制を実施した。さらに、ナマコだけでなく地域の主要漁獲対象種であるトリガイの害敵生物でもあるヒトデの駆除や、天然採苗などによって、ナマコ資源の向上に取り組んだ。

効果

漁獲規制の結果、努力量あたりの漁獲量は約2倍となり、大型個体も増えたことから、資源量は増加傾向にある。個体の重量規制を行ったことで、府の平均単価よりも約200円高くなり、厳しい制限の中でも規制前と同等の漁獲金額を得られた。また、操業日数を削減したことによって網や船のメンテナンスが十分にできるようになり、ゆとりのある操業が行えている。さらに、取り組みが評価されたことで市や海洋高校との連携が強化され、教育機関、行政、漁業者が一体となってナマコ資源を回復させる体制が構築されてきている。

出典

全国青年・女性漁業者交流大会資料 (2017) https://www.zengyoren.or.jp/ninaite/kouryu/download.php?docid=1094

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出典:全国青年・女性漁業者交流大会資料
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