地域の一人一人が先生となる漁業体験

大分県佐伯市　NPO法人かまえブルーツーリズム研究会

概要

水産業を取り巻く厳しい状況が続く中、水産業と観光業を結合させる事業を展開、イベント等を実施しながら住民と来訪者の交流を推進した。浦と浦や異業種間が協力し、平成18年に漁業や農業を活性化させることを基本した「かまえブルーツーリズム研究会」が発足し、蒲江全域を大学キャンパスに見立て様々な体験や学びを実施する「あまべ渡世大学」を開校、子ども農漁村交流プロジェクトなどを実施した他、女性グループによる食文化の交流や郷土料理の伝承の機会も提供している。

効果

体験料の収入は大きくないが、体験者が後に水産物を注文してくれる等、売上の増加につながっている。女性グループによる来訪者との交流は、高齢者の生きがいにもなっている。

出典

漁港漁場漁村総合研究所 (2015) 漁村活性化の実践に向けた取組のポイント: 平成26年度版第1卷. p.164-165