郷土料理「紀寿し」による漁村文化の復興

長崎県上五島奈良尾町　奈良尾町漁協婦人部

概要

奈良尾町では祭事の時等に、伝統料理「生寿司」が作られていたが、これを美味しくないと感じていたT氏が役員になった際に、改良を行った。味は現代風にアレンジしつつも、伝統を引き継ぐことに拘った。ルーツである紀州の字を取り、名前を紀寿しに変え、商標登録した。

効果

島内外に取組みが認知され、「紀寿し」の認知度が上がった。平成19年度に人気漫画「美味しんぼ」の取材を受け、島外に出た若い世代からの反響が大きかった。平成24年度の売上は約150万円であった。メンバーの時給は500円で、多い人では2～3万円/月の収入になっている。

出典

漁港漁場漁村総合研究所 (2015) 漁村活性化の実践に向けた取組のポイント: 平成26年度版第1卷. p.136-137