持続的なズワイガニ漁業をめざしてー水ガニの保護ー

京都府　京都府機船底曳網漁業連合会

概要

平成18年より、甲羅の硬い「たてガニ」だけではなく甲羅の軟らかい「水ガニ」の保護に向けた取り組みを開始した。内容は、市場への水揚の全面禁止、漁獲物を船上で速やかに放流する取り組みである。研究機関の協力のもと「水ガニ」の保護が、ズワイガニ資源全体の管理に有効なことを示し、市場関係者や隣県の漁業者との合意形成に至った。

効果

生存率は約85％であり、放流は有効であるという実験結果を得た。この客観的なデータを基に、市場関係者や隣県の漁業者（入会漁船）との合意形成を得ることができた。取り組みの結果、「たてガニ」は着実に増加傾向にあり、保護の取り組みは日本海全体に広がってきた。

出典

全国青年・女性漁業者交流大会資料 (2015) https://www.zengyoren.or.jp/ninaite/kouryu/download.php?docid=1011