第6回太平洋中海域トラフグ研究会を開催

 平成28年12月15〜16日に名古屋市において第6回太平洋中海域トラフグ研究会を開催しました。本研究会は、太平洋中海域のトラフグを対象とした生態、環境、増殖、資源、漁家経営など様々な分野からの研究開発を通して、当該海域のトラフグ漁業および関連産業を発展させることを目的としています。

 今回は千葉県、神奈川県、静岡県、愛知県、三重県の水産試験研究機関、栽培漁業センター、水産関係団体を中心に延べ30名が参加しました。発表された研究内容は、トラフグ集団の遺伝的多様性の分析評価、養殖と天然トラフグの脂肪酸組成の比較、はえ縄操業方法の改善研究、トラフグ漁業資源および種苗放流に関する最新の調査結果などでした。また、東京大学の菊池潔准教授より「ゲノム情報は本当に水産に役立つのか?」と題したご講演をいただき、全ゲノムレベルの莫大な遺伝情報の育種技術および資源管理技術への適用事例および、今後の研究開発への活用の可能性を紹介していただきました。

 近年低迷しているトラフグ資源並びに産業を復活させるため、活発に研究開発に取り組むメンバーの団結力を高める良い機会となりました。今後も本研究会を最新の研究情報の入手・交換の場、担当職務の位置付けを確認する場、そして、新たな研究を創出する場として活用していただけるようにメンバーの活動をサポートしていきます。

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研究会の様子1
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研究会の様子2

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