中央水研ニュースNo.7(平成5年10月発行)掲載 |
新庁舎の設置経過と予算の概要
(その後の組織改正のため、現在この部署は存在しません) 鈴木義久
横浜新庁舎に移転して来て早くも2ヶ月が経過した。 遠い所を見学に来てくださる方々も多く、これから開かれた研究所として所の運営を意図している 我々にとっては誠に喜ばしい限りである。 ところで、これらの方々が決まったように口にされるのは、 ①「旧庁舎と比べものにならない位立派になりましたね。」と、 ②「一体どれ位の金が掛かったのですか?」の2つである。 この2つとも先人達の並々ならぬ苦労を抜きにしては語れないものがある。 そこで、①に関してはここに辿り着くまでの道のりを、 ②に関してはこの制度なくしては到底出来得なかった特々会計(特定国有財産整備特別会計)による 施設整備の概要について、それぞれかい摘んで説明をしておきたい。 経過 東京都中央区勝どきにあった旧庁舎(昭和4年から同6年にかけて、 予算総額75万2千4百円を費して完成した)は老朽化が著しく、研究の発展のための建替計画は 何回となく出ては消えていた。その何回目かが俎上にのぼりかけていた丁度その頃、 国の行政機関の移転が政府の方針として取り上げられるようになり、昭和63年7月の閣議決定 「国の行政機関の移転について」において中央水研は移転対象機関として正式に決められた。 そして更に、平成元年2月の国の機関移転推進会議及び土地対策関係閣僚会議に正式に報告され、 ここ横浜市金沢区福浦2丁目に移転することが最終的に決定され、 庁舎も平成3年3月着工5年6月竣工となったのである。 併せて金沢区幸浦1丁目に船舶詰所、中区小港町2丁目に宿舎の建設も行われ、 今年8月1日をもって全ての移転を完了し今日に至った。 施設整備予算 これらの施設整備は平成2年度~4年度の特々会計(一部5年度に繰越)によって 表①のとおり行われた。なお、本庁舎施設の工事費を個別に実行上の金額で区分すると表②のとおりである。 勝どきの旧庁舎と比較して、額面で4万6千倍にも達したのは、 特々会計の財源となった旧庁舎の土地価格の上昇に外ならず、 この土地で62年にわたって仕事をされた諸先輩方に改めて感謝する気持ちで一杯である。 (総務部長)
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