コレステロールを抑えるタウリンの働き
かつて、イカ、タコ、エビ、貝などの水産食品は、コレステロールが多いからと敬遠されたことがありました。でも最近では、逆に健康に良い食品として見直されています。 たとえば、最近の医学的な報告によれば、これらの食品を食べても、血中コレステロール値はほとんど上昇しないことがわかっています。これは、「タウリン」というアミノ酸が、体内でコレステロールの蓄積を抑えているためと考えられています。 タウリンは、コレステロールの合成や分解を調節するほか、中性脂肪を減らし、血圧を正常に保ち、インシュリンの分泌を促して糖尿病を予防するなど、さまざまな働きをしていて、健康維持には欠かせません。タウリンは、体の中でも一部合成されますが、食物から摂ることも大切。そこで、タウリンがコレステロールの何倍も含まれている水産食品が見直されてきたのです。日常の食生活に、魚介類をバランス良く取り入れることが、健康維持の秘訣とも言えるでしょう。 イカは、良質のタンパク質と低脂肪の食品ですから、ダイエット指向の方にもピッタリ。コレステロールのとり過ぎを心配して食べないなんて、ナンセンスです。
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