貝毒とはホタテガイ等の二枚貝が、ある種の渦鞭毛藻類のプランクトンを摂餌することで人間が食べると有害な毒をもつようになる現象をいいます。この食中毒には、「手足のしびれや頭痛等の症状を伴う麻ひ性のものと、おう吐や下痢の症状をおこす下痢性のものが知られています。
ホタテガイの貝毒については、これらの食中毒の発生を未然に防止するため、定期的に貝毒の検査が実施されており、食品衛生法に定められた規制値以上の毒物質が含まれた場合、生産者が自主的に貝毒発生地域からの出荷を規制するようにしています。
また、ホタテガイの、貝毒物質が中腸腺(通称ウロ)に偏在しているので、この部分を除いたものについて、毒価が規制値以下であれば、道県知事、道県漁業協同組合連合会が認定・指示した処理場で処理加工して出荷しており、市場に流通しているホタテガイは食べても心配はありません。
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