ヒラメ・カレイの料理

 ヒラメ・カレイは新鮮であれば、刺身、吸い物などであっさりとした魚の持ち味を味わうことができます。また、煮付やフライ、バター焼きなど、調味料や油で味を補う料理にも向きます。
 表面の細かい鱗はていねいに取り、肉厚のものは表面に切り込みを入れます。身が締まりすぎないよう、加熱しすぎないように気をつけましょう。
 一般に表面の方が、裏側よりもおいしいといわれますが、何よりも種類によって異なる「旬」の時期を見極め、新鮮な材料を手に入れることが大切です。たとえば寒ビラメの刺身の味は格別といわれます。ヒラメ・カレイ類は、種類によって肉質が異なるので、魚にあった調理法を選ぶことも大切です。しょうが、わさび、こしょう、ゆずなどを上手に使うと、上品な味が一層引き立ちます。
煮付け
上品な持ち味を生かすため、短時間で煮るようにし、肉厚のものは表面に切り込みを入れます。刻みしょうが、わけぎなどを用いると臭みが抜けます。煮ても身が締まりにくいババガレイなどが向きます。
焼き物
表面を焦げつかさず、中の肉がしっとりと水気を含んだ状態で焼きあげることがポイントです。遠火で焼き、火は早めに止めて、余熱で焼きあげるようにします。
揚げ物
唐揚げには小型のカレイが向きます。低めの温度でゆっくり揚げたあと、最後に高温でカラリと揚げると、骨もおいしく食べられます。レモンやもみじおろしを添えて熱いうちに召し上がれ。
刺身
ごく新鮮なヒラメ・カレイは刺身で食べたいもの。肉厚のものを選び、そぐように薄く切ります。カレイも「洗い」や「湯びき」にすればクセが気になりません。ヒラメの昆布じめも上品な逸品です。
西洋風に
ムニエル、グラタン、バター焼き、ワイン蒸しなど、おなじみ舌ビラメのほか、身の厚いものを選んで調理してみましょう。いずれも火を通しすぎないように。ムニエルは切り身を10分ほど牛乳に浸すと、臭みが取れます。
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アラの利用
魚をさばいたあとに残る頭や骨、中落ちの部分などのアラは捨てずに、煮付けや味噌汁、うしお汁に利用しましょう。皮のとろける味のおいしさは格別です。

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