血合肉は栄養が豊富

 ミオグロビンの豊富な血合肉は、鉄の給源として優れています。女性の5人に1人は貧血(厚生省、『国民栄養の現状』)といわれますが、鉄の給源を牛や鶏のレバーなどに限定せず、魚の血合肉も十分に活用したいものです。
 従来、血合肉は肝臓のような機能を持つと考えられてきたほど、体に必要な各種の微量栄養成分が豊富に含まれています。たとえば、成人病予防に役立つ高度不飽和脂肪酸のEPA、DHA、脂溶性のビタミンA、D、E、水溶性のビタミンB1,B2、B12、パントテン酸が普通肉の数倍も多く含まれています。このほか、各種のミネラルや、コレステロール低下作用のあるアミノ酸のタウリンが豊富なことも見逃せません。このように、血合肉は立派な栄養食品です。黒っぽいからと無意識に捨ててしまったりせず、賢い食べ方をしたいものです。ただし、鮮度の低下によって変質しやすいため、保管条件には注意しましょう。


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