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図に示したように、魚の体側には『血合肉』と呼ばれる暗赤色の部分があります。血合肉は多くの魚では測線の直下に細長く存在しており、遊泳運動に重要な機能を果たしていると考えられています。従って、泳ぐ距離やスピードの大きな回遊性の魚ほど血合肉が発達しており、サバでは全肉の約20%、アジでは約10%を占めています。
血合肉のように運動の活発な筋肉では酸素を多量に消費しますが、必要な酸素の運搬は、ミオグロビンやヘモグロビン(分子内に鉄原子を持つ色素タンパク質)によって行われています。血合肉が暗赤色をしているのはミオグロビンが多量に含まれているためです。
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