情報公開日:2017年5月29日(月)
資源管理研究センターの岡村グループ長が、平成28年度日本水産学会水産学進歩賞を受賞し、東京海洋大学品川キャンパスで開催された平成29年度日本水産学会春季大会において、受賞記念講演と授賞式が開催されました。 | |
同賞は、水産学の分野で優れた業績を上げ、水産学の発展に寄与した者に授与されるもので、岡村グループ長が、各種統計モデルを利用した独自の水産資源評価手法の開発を通じて、世界および国内の水産資源管理の進展に大きく貢献してきたことが評価されました。 |
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岡本グループ長の開発した鯨類の個体数推定法は国際捕鯨員会IWCでも高く評価され、南極海のクロミンククジラの個体数推定値を与える計算式として採用されています。また、鮫類、カジキ、イカ、オットセイなどの生物の評価手法や生態系評価手法、漁具の水中形状推定などに対する統計モデル手法など、さまざまな手法の開発を行ってきました。国内では、一般化状態空間モデルを利用した資源管理効果の定量化や、情報不足下での資源管理手法の改善、放射性物質による水産物の汚染度の定量化法の開発などの優れた業績を上げ、これらの業績が、水産業および水産学の発展に大きく貢献したと評価され、今回の受賞となりました。 |