長崎ごんあじトレーサビリティ試行 消費者アンケート結果のお知らせ

 独立行政法人水産総合研究センター中央水産研究所利用加工部では,消費者の皆様へ安心・安全な水産物を提供するためのトレーサビリティシステムの構築に関する研究開発を行っています。

 先般,平成21年11月3日より11月8日まで,鮮魚1尾ずつに,安心・安全情報となる漁獲日,漁獲場所,漁獲者情報を携帯電話やパソコンで検索できるタグを装着した長崎市新三重漁協のごんあじを高島屋玉川店,中島水産さんにて店頭試験販売を行う,日本で初めてのトレーサビリティ試行実験を行いました。[プレスリリース]

 店頭にて,タグを装着したごんあじをお買い上げいただいた178名の方々にアンケートをお願いいたしました。今回のアンケートは,鮮魚の各種情報が売り場やご家庭で確認できる本トレーサビリティシステムについてどのようにお考えかを6つの視点からお聞きしました。

 今回,25通(女性22,男性3)のご回答をいただき,その結果を集計いたしましたので報告いたします。

質問1.食の安全・安心に興味がありますか?
1.非常に興味がある21
2.ちょっと興味がある
3.興味がない
質問2.トレーサビリティシステムをご存じでしたか?
1.内容を知っている
2.言葉は聞いたことがある13
3.知らない
質問3.履歴がわかる鮮魚をどう思いますか?(複数回答あり)
1.安全・安心である15
2.購入したくなる18
3.何とも思わない
質問4.「鮮魚の履歴」のうち,どの情報に一番興味がありますか?(複数回答あり)
1.漁獲情報(いつ,どこで,どのような方法で獲ったのか,など)18
2.加工情報(いつ,どこで,どのように加工されたのか,など)
3.流通情報(いつ,どこから,どのように店頭に並んだか,など)
質問5.トレーサビリティ導入により価格が上昇することも考えられますが,どうお考えですか?
1.多少高くてもかまわない25
2.買わない
質問6.「履歴がわかるシステム」について,どう思われますか?
1.今回のような携帯やパソコンで追跡出来るシステムが必要
2.お店で買う時にポスター等で履歴がわかればそれでよいが,追跡できるシステムは必要22
3.必要ない(ポスターなどだけでよい)

 ご協力いただきました皆様にお礼申し上げます。本アンケート結果は安心・安全な水産物を皆様に提供するためのトレーサビリティシステム構築の研究開発への参考にさせていただきます。

(中央水産研究所利用加工部  お問い合わせ 村田昌一)