低・未利用資源有効利用研究連絡会(第16回カタクチイワシ勉強会)を開催

 第16回カタクチイワシ勉強会は,平成25年1月29日(火)に宮城県石巻市において開催されました。ギンザケ養殖場とすり身プラント工場を訪問し、震災復興をテーマに話し合いました。出席者は、水産庁栽培養殖課、東北大学、東京海洋大学、鹿児島県水産技術開発センター、西海区水産研究所、日清丸紅飼料株式会社、東洋水産機械株式会社など14名が参加しました。

1.ギンザケ養殖場での意見交換
 生産者から見たギンザケ養殖における問題点と、研究開発への要望をお聞きしました。ギンザケ出荷に際して、餌止め期間や氷の量などに注意を払うことにより高品質化が見込まれるが、魚価に反映されないため、実行する業者が少ない。ギンザケ業者全体で品質向上に努める方策が必要との意見をいただきました。研究開発については、「これからは成長だけでなく、美味しい養殖魚ができる餌を研究開発してほしい」と要望されました。

2.すり身プラント工場(ヤマサコウショウ)での意見交換
 ヤマサコウショウは、震災後にいち早く自費で再建を開始し、既にすり身プラントの稼働が始まりました。新しい工場は、生産効率も日産生産量も以前より増え、品質も高くなりました。しかし、この2年間に今までの納入先は、他県の業者からの仕入れに切り替えてしまったため、その販路を取り返すことが難しいとのことでした。

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写真1.小型生簀で夫婦二人での餌やり
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写真2.大型生簀での餌やり
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写真3.すり身プラント工場の見学