- スルメイカ肝臓から抽出したタンパク質から,銀-108mと結合するタンパク質(分子量70kDa)を電気泳動上で特定した。
- このタンパク質を各種クロマトグラフィーにより精製した(図2)。
- 精製タンパク質のN末端アミノ酸配列を解析し,データベース上で検索したが一致するタンパク質は存在しなかった。
- スルメイカ肝臓での銀-108mの蓄積には,これまで知られていないタンパク質が関与している可能性がある。
- 海産生物への人工放射性核種の蓄積機構が明らかになり,新たな研究分野の発展が期待される。
- 海産生物への蓄積過程について科学的な説明が可能となることで,消費者に安全・安心への基本情報を提供できる。
- 海産生物を用いた新たな環境修復技術の開発につながる。
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図1.スルメイカにおける人工放射性核種濃度の経年変化(白抜きは検出限界以下を示す。)

図2.スルメイカ肝臓から精製した銀-108m結合タンパク質(赤い丸で囲まれているバンド)
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