研究の動き
河川環境の改変が内水面漁業に与える影響の実態と
データベース化
背景と目的
 人の手による河川環境の変化が内水面漁業へ及ぼす影響に関して,各都道府県での研究ニーズは極めて高いが,河川工作物等の影響実態に関してまとまった詳細データが乏しい。そこで,全国の内水面漁業協同組合を対象としたアンケート調査を実施し,結果を地理情報解析システム(GIS)により解析・整理し,河川環境への影響実態に関するデータベースを作成した。
成 果
  1. 最近の漁獲量は「減少した」との回答は全体の85%であり,その原因は,環境悪化であるとの回答が最も多かった。また,漁場環境悪化の主な原因は河川改修・護岸工事,ダム・堰堤の建設との意見が最多であった。
  2. 工作物の最大の問題点として,移動経路の遮断(魚道無しと魚道が機能していない)を挙げた回答が全体の74%を占めた。
  3. 人の手による河川環境の変化が内水面漁業および水産資源に与えている影響に関する問題点が類型化され,取り組むべき課題の優先度が明らかになった。
  4. 河川工作物情報を日本地図上に貼り付け,解析結果とともにインターネット上で公開できる形式に整え,平成18年度中に一般に公開する予定である。
波及効果
 今回作成した,人の手による河川環境の変化と漁業影響に関するデータベースを,ネット上で広く公開し利用可能とすることで,国交省,農水省,都道府県等の行う河川管理行政に対して,漁場利用の観点から適切な提言ができる。
長期的に見た漁獲量変化
長期的に見た漁獲量変化
河川工作物の問題点
河川工作物の問題点
問い合わせ先:内水面研究部 生態系保全研究室(村上)
nrifs-info@ml.affrc.go.jp

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