研究の動き
多元素一斉分析による水産物の原産地推定技術の開発
背景と目的
  1. 消費者が産地表示に関心を持ち,産地偽装を許さない気運が高まっている。
  2. JAS法による原産地表示が義務づけられ,科学的な産地判別技術が求められているが,DNA分析では困難である。
  3. 魚介類の生育環境の違いが微量元素の蓄積に反映すると考え,多元素の一斉分析により産地を判別する手法を開発する。
成 果
  1. ニホンウナギの骨の多元素分析によって,産地ごとに元素組成比が異なることが明らかとなった。
 
国内生産量 2.2万→2.0万トン
(主要産地:鹿児島,愛知,宮崎,静岡)
輸入量活鰻台湾2.1→1.3万トン
中国0.1→1.2万トン
加工品台湾0.2→0.3万トン
中国4.5→3.7万トン
(2003→2005年)
波及効果
  1. 多元素分析によって生育環境や原産地を推定できるようになる。
  2. 原産地表示を科学的に裏付け,偽装表示を防止する。 多元素分析による魚介類の原産地判別法の開発
問い合わせ先:利用加工部 品質管理研究室(山下)
nrifs-info@ml.affrc.go.jp

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