色落ちノリから新規プレバイオティクス素材を発見

利用加工部 機能評価研究室
背景・目的
  1. 近年、「色落ちノリ」と呼ばれる低品質のノリが多量に発生している(図1、2)。
  2. 色落ちノリは、外見が黒みに乏しく食用に適さず、大部分が廃棄処分となっており、その有効利用は、水産業にとって重要な課題の一つである。
成果
  1. 色落ちノリに強いビフィズス菌増殖促進物質(プレバイオティクス)であるグリセロールガラクトシド(以下GG:図3)が大量に含まれ(図4)、機能性食品素材として使用できることを見出し、熊本県水産研究センターと共同で特許を出願した。

図3  グリセロールガラクトシド(GG)(ビフィズス菌増殖促進物質)

図4  ノリ中のGG含有量
波及効果
  1. プレバイオティクスには様々な健康機能が期待され、多くの食品に使用されており、今回の発見が応用されれば、ノリ養殖業等に大きく貢献しうる。
  2. 今後は、今回発見したGGの効果を確認し、GGやGGを多量に含む色落ちノリを応用した様々な機能性食品・機能性飲料などの開発研究を官民共同で進めて行くことが重要と考えている。
連絡先

  石原 賢司  TEL : 045-788-7660    

協力機関

  熊本県水産研究センター


nrifs-info@ml.affrc.go.jp

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