産卵場環境とマアジ雌魚群の成熟特性の関係

資源評価部 資源動態研究室
背景・目的
  1. 日本周辺におけるマアジの主産卵海域は東シナ海にあり、ここを卵・仔魚の出発点とする輸送機構による加入モデルの構築が進んでいる。
  2. 親魚群の分布域の変動は、輸送機構との地理的な関係を通じて加入量に影響を与えるが、成熟特性も変動するならその影響はさらに複雑になる。
  3. 本課題では、成熟特性は年・年級間では大きく変動しないことを検証する。
成果
  1. 雌魚は尾叉長19cm以上で大部分が成熟し、満2歳(尾叉長23cm以上)では100%成熟すると推定された。
  2. 雌魚1尾1回当り産卵数の東シナ海における3年間での比較では、年・年級による標本群間での成熟特性値の差は明らかでなかった(図1)。
  3. 産卵頻度の東シナ海並びに日本周辺各地間の比較(図2)から、東シナ海では産卵期間における継続的な産卵が、また日本海側東部と関東近海では来遊に伴う断続的な産卵場形成が推定された。

図1 雌1尾1回当り産卵数の年級・年間比較(拡大)


図2 産卵頻度の海域間比較 (左は2001年、右は2002年)(拡大)

波及効果
  1. マアジ資源の加入モデル構築への貢献を通じて、資源変動予測の精度向上に寄与する。
連絡先

  西田 宏 TEL : 045-788-7634 
nrifs-info@ml.affrc.go.jp

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