- 持続的漁業:これまで持続可能性の尺度が明確でなかった。
- 資源の持続可能性として絶滅(枯渇)リスクを評価基準として取り込む。
- モデルの予測精度を高める統計的研究も行う。
- 資源動態モデルに持続性の尺度として絶滅リスクを導入した(図1)。
- 地域個体群から構成される全体の個体群(メタ個体群:図2)の絶滅リスクについて、モデル選択的な観点などから理解が進んだ。
- 淡水系の群集モデルの構築や新たに開発した統計手法(モンテカルロ・バイアス・コレクション:MCBC法)の実際問題への適用ができた。
- 最大漁獲と枯渇リスクを考慮した管理手法が実際に活用される事が期待される。
- メタ個体群の絶滅リスクへの理解は、海洋における禁漁区設定の基礎となる。
- バイアス補正・信頼区間推定のMCBC法が広く普及することが期待される。
箱山 洋 (現、内水面研究部生態系保全研究室) TEL : 0268-22-1251
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図1 個体数の時間に伴う変化(拡大)
図2 メタ個体群の模式図(拡大)
MCBC法
図3 不偏推定量の推定値の分布(左)と偏りのある推定量の分布(右) (MCBC法ではモンテカルロ法により下記の式を満たす推定値を探し、右の分布から左の分布に近い分布を構成する)(拡大)
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