北西太平洋におけるマイワシ仔稚魚の回遊生態

資源評価部 資源動態研究室
背景・目的
  1. 黒潮によるマイワシの卵~稚魚期における輸送回遊モデルを構築し、物理・生物環境がマイワシの成長・生残に及ぼす影響を検討する。
  2. 過去の漁獲情報等の実測値とモデルの結果を比較し、温暖化が浮魚類の回遊・漁場形成に及ぼす影響を説明し、長期的な資源変動を予測する。
成果
  1. モデル実験から、黒潮・黒潮続流の流速が速かった1993年には産卵場から放たれた粒子は東へ輸送され(図1A)、流速が遅かった1998年には粒子は黒潮続流域で北上した(図1F)。黒潮の流速により、マイワシ卵稚仔の輸送・回遊経路が大きく変化する可能性が示唆された。
  2. モデル実験は、1998年春季のマイワシ稚魚の分布様式(図2)をよく再現した。

図1 輸送モデル結果. 1993年(A), 1998年(F)(拡大)
波及効果
  1. 生残の鍵となる期間である卵~稚魚期における分布域と分布量、そして回遊経路上の環境等についてモデル実験を通して理解が深まる。
  2. 2003/4年冬季および2005年冬季の黒潮続流調査の観測値と直接的な比較検討を行う予定。
連絡先

 能登 正幸 TEL:045-788-7634

図2 表層トロールによる観測結果 マイワシ 1998年5月14日から6月14日(拡大)

nrifs-info@ml.affrc.go.jp

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