マアジ卵仔稚魚輸送予測モデルの開発

海洋生産部 海洋動態研究室
背景・目的
  1. 我が国周辺海域のマアジの多くは東シナ海から補給されている。
  2. 資源管理には新規加入量の予測が不可欠であり、予測のための数値モデルの開発が求められているため、東シナ海の表層における海況を推定し、マアジ卵稚仔魚の輸送を予測するモデルを開発する。
成果
  1. マアジ卵稚仔輸送モデルを構築した。 日本海に輸送される仔稚魚の産卵場は九州西岸と東シナ海南部の可能性があり、九州西岸から2ヶ月以内、東シナ海南部から2~3ヶ月程度で対馬東水道に達すると推測された。
  2. 東シナ海南部の産卵場は台湾沿岸と推定され、日本海側へは東シナ海南部で溜まって陸棚域を北上、太平洋側へは黒潮に乗って速やかに輸送されることが分かった。
  3. 輸送量および生残量を推定した結果、日本海への輸送量は太平洋への輸送量より少ないが、生残量は日本海側が大きいことが分かった。


図1 2001年と2003年における稚魚分布の比較
(上)MODEL31-60 day,(下)採集分布10-50 mm
波及効果
  1. 漁海況予報にも活用でき、資源管理のためのTAC(漁獲可能量)推定の根拠のひとつとなる。
  2. 生残率を水温の関数と仮定しており、生残機構の解明を進める必要がある。
連絡先

 小松 幸生 TEL : 045-788-7648
nrifs-info@ml.affrc.go.jp

PDF版へ

目次へ

top中央水産研究所日本語ホームページへ