矢作川における環境影響物質の負荷量を予測する流出負荷モデルの開発
内水面利用部・海洋生産部

研究の背景・目的
  1. 陸域起源の環境影響物質のうち、特にリンは年間を通して見れば、懸濁態の形態での負荷が大きな割合を占めている。
  2. 懸濁態物質の流入は増水時に集中しているため実測データが得にくい。
  3. 懸濁態物質の負荷量を予測できるモデルの開発が必要。
研究成果
  1. 矢作川におけるSS負荷量は出水毎に異なるLQ曲線で近似できる。このLQ曲線を出水毎に流域の降水パターンを用いて表すことを試みた。
  2. 矢作川においてQ>500トン以上の大出水時を除けば、SS負荷量を精度良く近似できた。
  3. 懸濁態物質(SS)中に含まれる窒素(N)、リン(P)の濃度を河川流量(Q)の関数で表し、これを用いて矢作川における懸濁態窒素・リン負荷量を推定することができた。
波及効果
  1. 矢作川においてQ>500トンの大出水時を除いてSS負荷量を推定でき、SSを実測せずに懸濁態窒素・リンの負荷量を推定するための道筋を付けた。
  2. 負荷量削減の目標値を設定するための基礎資料となり、環境と調和した農林水産業の推進に役立つ。
降雨毎のSS負荷量(トン)

河川流量とSS中のPN,PP濃度


nrifs-info@ml.affrc.go.jp

目次へ

中央水研日本語ホームページへ