浮泥と有明海の生態系異変
海洋生産部
協力機関:日本水産資源保護協会
福岡県有明海研究所

研究の背景・目的
  1. 有明海における近年の赤潮発生頻度の上昇は著しく、ノリの色落ちをもたらすケイ藻類のみならず、鞭毛藻類の赤潮も多発している
  2. その原因の一つは有明海で現在進行している干潟の喪失と流速の減少による浮泥の巻き上がり量の減少
  3. 湾奥部(筑後川河口域)の高濁度河口域における、浮泥の分布・挙動とこれが植物プランクトン現存量におよぼす影響を解明が目的
研究成果
  1. 筑後川河口域ノリ漁場内では,潮汐による浮泥の再浮上が濁度を決定している
  2. 干潟域のクロロフィル蛍光値は濁度と高い相関を示し,クロロフィル蛍光値は浮泥とともに凝集・沈降した藻類や浮泥に付着した藻類の潮汐による巻き上がりによって上昇する.
  3. 報告されている1980~2000年の潮差の減少(有明海奥部で約8%)は濁度で平均20%,最大30%の低下をもたらすことが推定された.(図)
波及効果
  1. 浮泥による植物プランクトン増殖制御機構のモデル化のための基礎デ-タ収集
  2. 赤潮予報・ノリの色落ち防止対策

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