マイワシ年級群形成モデルによる加入量変動要因の解明
[要約]
マイワソ初期生活史(輸送生残成長)をモデル化して作成した轍群形成モデルに産卵数,水温,プランクトン密度さらに関連魚種の豊度を実測値として与えてシミュレーションを行った。その結果から過去のマイワシ塑を解析した。
中央水産研究所 生物生態部 数理生態研究室連絡先045-788-7638
推 進 会 議中央ブロック専  門資源生態 対  象いわし 分  類研  究


[背景・ねらい]
 
 マイワシ資源の大変動を起こす原因は加入以前・すなわちふ化後半年までの生残率の年変動にあると考えられる。この時期のマイ ワシの輸送・生残・成長過程をモデル化した年級群形成モデルに朋産卵数,水温,海域別プランクトン舶さらに関連魚種の豊度を実測値として 与えてシミュレーショ泌テ凡その蘇の解析により脚マイワシ加入量変動要因を明らかにし,加入量決定機構の醐また・それに基づく変動予測 枝物開発に資することを目的とした。

[成果の内容・特徴]
 
シミュレーションの結果では,ふ化御日までの生残・成長を海域男,iに比較した場合・卓越年級群だった 198。年は黒潮外側域での生残成長が他の年に比べると良か丸また,加入量が低水準であった1988年は産卵量の多かった黒潮流軸上での生残が 悪く黒潮内側域での生残もそれ以前に比べて悪化した(図1)。
シミュレーションの解析の結果,例'えば後期仔鯛皿(体長15mm~25mm)のマイワシの生残率に与える影響 が大きいのは,他世代のマイワシ資櫨プランクトン密度・サンマ資羅,マアジ資羅であることがわかった(図2)。
轍群形成モデルによるシミュレーションで1978年からユ993年までのふ化後180日目の生残尾数を求めた (図3)。これにより,マイワシ加入量の198。年代の高水準期と1988年からの低水準期を再現することができた。

[成果の活用面・留意点]
 
 年給群形成モデル用いたシミュレーションではマイワシの生残過程をほぼ再現していると考えられる。このモデルに生物的・物理的 環境因子・およびマイワシの産卵場と産卵量をモニタリングすることにより加入量の早期予測を行えることが示された。

[その他]
 
研究課題名マイワシ加入量変動における生物的・物理的環境要因の解明
予算区分経常研究
研究期間平成11年度
研究担当者須田真木,赤嶺達郎
発表論文等無し