・ | 全国内水面水試場長会5ブロック代表県、全国内水面水産試験場長会、全国湖沼河川養殖研究会、養殖研究所、さけますセンター、中央水研内水面研究部より情勢報告があった。
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・ | 東北・北海道ブロックからは、シジミ漁獲量、サケ・マス養殖生産量の低迷、KHV発生件数の減少、アユ遡上量の近況、冷水病の発生件数、外来魚の分布域拡大等についての報告があった。予算縮減が求められる中、競争的資金獲得の必要はあるが、マンパワーの問題から厳しいところがある旨述べられた。また漁獲統計調査の変更により、「サケ・マス類」の調査研究に大きな支障が及んでいる現状が報告された。
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・ | 関東・甲信越ブロックからは、アユ遡上量の近況、カワウ、外来魚問題、マス類養殖、組織体制問題、漁獲統計調査法変更に伴う問題等について報告があった。栃木県より、河川-農業用水ネットワークや田圃周りの生物調査の要望が多くなったとの追加報告があった。内水面研究部長から栃木県および埼玉県に対し養殖魚のブランド化戦略について質問が出され、栃木県からは対象魚の全雌3倍体ニジマスおよびニッコウイワナ、埼玉県からはホンモロコについて説明した。本件について、内水面研究部長がブランド商品とは他の類似商品と明らかに差別化できる価値が付与された物と定義できるので、ブランド化という言葉を使用する時には注意が必要であると述べた。
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・ | 東海北陸ブロックからは、アユ遡上量の近況、冷水病、サクラマス漁獲量の回復等について報告があった。質疑では、愛知県の希少生物(ネコギギ)研究の目的、静岡県でのウナギ養殖の現状、休耕田を利用したホンモロコ養殖に関する論議がなされた。漁獲統計の問題について、岐阜県は、遊漁者の採捕量についても県独自に集計しているので特に困ることはないと述べた。
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・ | 近畿中国四国ブロックからは、アユ遡上量の傾向、宍道湖シジミの動向等について報告があった。高知県では平年より気候が温暖であったためか、アユの繁殖行動の発現時期に乱れが生じているとの報告があった。また、滋賀県からは、琵琶湖の平成6年異常渇水を契機に水草が異常発生しているとの報告があった。
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・ | 九州ブロックからは、アユ・シラスウナギ・KHV病・福岡県のシジミ漁獲量減少、大分県のドジョウ養殖について報告があった。ドジョウについては、養殖している県が少ないものの、鳥の餌として需要があり価格も良いとの報告があった。
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・ | 全国内水面水産試験場長会からは、全国共通の問題として外来魚駆除方法の確立・カワウによる漁業被害軽減・アユ冷水病ワクチン開発・KHV迅速高精度診断技術開発・漁獲統計調査方法変更に伴う業務停滞・委託事業での間接経費基準の設定、等が挙げられた。
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・ | 全国湖沼河川養殖研究会からは、組織運営体制と今年度の活動状況についての報告があった。
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・ | 養殖研究所からは、KHV病確定診断状況、今年度から新たに開始されたKHV病高度化事業の紹介、ウナギ仔魚研究、サケ科魚類の冷水病、アユ冷水病ワクチン実用化等について報告があった。ウナギ骨曲がりについては、まだ十分な研究が進んでいないとの報告があった。
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・ | さけますセンターからは、水研センター交付金プロ研「河川の適正利用による本州日本海域サクラマス資源管理技術の開発」について説明があった。
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・ | 中央水産研究所内水面研究部からは、担当研究課題一覧についての紹介があった。特に、今年度から開始した高度化事業「カワウによる漁業被害防除技術の開発」について、中央水研が得た最新の研究結果が紹介された。
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