平成14年度中央ブロック水産業関係試験研究推進会議
漁業資源部会報告書

会議責任者黒潮研究部長
開催日時及び場所日時平成14年12月19日9:00~12:00
場所中央水産研究所 講堂
出席者所属機関及び人数 17機関 39名
結果の概要
議題結果の概要
1)最近の情勢について ・加速する試験研究費の競争的資金化、都市近郊の遊漁船問題、資源回復計画ホームページの充実等を含め情勢を説明した。また、部会の位置付けを再確認した。
2)試験研究の内容とその成果について ・各機関が主な水産資源研究内容とその成果を紹介し、質疑応答および追加説明が行われた。
3)「水産研究・技術開発戦略」の進捗状況の整理について ・研究戦略に基づく研究課題の整理表を示すとともに、進捗状況に関するコメント案を通信により検討し、修正意見を加えた最終案を通信により確認した。
4)「研究課題検討WG」の検討経過と取り組み ・研究課題検討WGの検討経過を報告した後、今後の方向性について論議し、賛同を得た。
・基本方針の確認:(1)ブロック内の研究ニーズを吸い上げて実現する、(2)予算の多角化と安定化を図るために競争的資金を獲得する、(3)ブロック等における研究の重点化等を図ること。
・具体的な提案:資源回復計画の第二期対象種候補であり、資源評価対象種である、ブリを主対象種とし、資源と海洋環境の関係解明のための研究課題「黒潮域におけるブリ等回遊性魚類の生態解明と資源変動要因の摘出」(略称「ブリ等回遊性魚類」:キャッチコピーは「ブリを通して海洋構造が見える」)に挑戦する。
・今後の取り組み:平成15年度先端技術を活用した農林水産研究高度化事業(農林水産技術会議)に応募するために、課題案を組織対応、新規性、独創性、業界ニーズ、産業・行政貢献、予算規模、緊急性、産官学の視点から今後さらに検討する。
  • その他の取り組み:水研の所内プロ研、一般研究、シーズ研究などへの課題応募も検討するとともに、都県研究機関等と水研との共同研究についても実施可能なものから進める。また、課題立ち上げ集会として、水産海洋学会地域研究集会「豊後水道外域を中心とした黒潮内側域の浮魚漁況」を愛媛県水産試験場のご協力を得ながら、平成15年5月23日(金)に宇和島市内で開催する。
  • 5)新たに取り組むべき課題、連携・調整が必要な事項等について 研究課題:
    ・キンメダイの資源生態研究(東京都):中央水研よりキンメダイに関する共同作業を提案し、協議の結果、関係機関でWGを作って研究者として意見交換することになった。
    ・水産資源の変動機構の解明と予測手法の開発(鹿児島県):委託事業の中で対応することになるが、農林水産技術会議プロ研の成果も提供して対応したい。
    ・カタクチイワシの内海系群に関する研究について
    (和歌山県):瀬戸内海水研とも協議が必要である。また、沿岸定線調査データの資源管理への活用も要請されているので関係機関と協議して進めたい。
    中央水研より、(1)中央ブロック全体の公的連絡網として「掲示板」を設置すること、(2)「黒潮の資源海洋研究」誌を中央ブロックの刊行物として継続すること、(3)中央ブロック資源・海洋研究会内規について第8条を削除し、研究会は高知(部会は横浜)での開催を提案し、了承された。
    6)研究成果情報について ・提出された情報については中央水研からコメントを返送し、12/26までに修正し、1月9-10日の推進会議に提出する。

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