平成14年度中央ブロック水産業関係試験研究推進会議
海洋環境部会報告書

会議責任者海洋生産部長
開催日時及び場所日時平成14年12月18日13:30~17:00
場所中央水産研究所 講堂
出席者所属機関及び人数 19機関 39名
結果の概要
議題結果の概要
1)最近の情勢について ・資料に基づき、科学技術基本計画、21世紀初頭の海洋政策等、最近の水産業・水産研究をめぐる情勢について説明した。
・資料に基づき、部会の位置付けと部会への共通理解を再確認した。
2)試験研究の内容とその成果について 水産海洋研究課題の整理表に基づき、各機関から実施内容及び成果について簡単な説明と質疑を行った。
3)「水産研究・技術開発戦略」の進捗状況の整理について ・研究戦略に基づく研究課題の整理表と進捗状況に関するコメント案を提示・説明し、基本的に了解を得た。
・課題別の分類の確認を都県に依頼し、後日、大分県の課題に関して追加・修正した。
4)「沿岸定線調査等検討WG」の検討経過と今後の方向性について 沿岸定線調査検討WGの検討経過を報告。今後の方向性について提案・論議し、以下の内容で賛同を得た。
・沿岸定線事業は全国対応の一端を担って調査を継続しており、ブロック全体で対応して行くことを確認した。
・沿岸定線調査、資源と海洋との関係についての成果等を一般に分かりやすい形で示していく必要があることが確認された。
・中央水研から定点の水温の長期時間変動図例を示し、これらの解析結果等からなる「海洋環境基本図集」を作成することを提案、そのための各都県・全測点・各層の水温データの提供を依頼し、了解を得た。
・高知県の事例に習い、地先海域の資源と海洋との関係について分かり易い解説書を作成することを提案した。
・水産庁、水研センターに対する要望:国民に安全な水産物を安定的に供給するために、沿岸域の漁場環境の把握は資源の保全管理と同様に国の責務であり、海洋環境調査は国の委託事業として再構築していただきたい。
5)新たに取り組むべき課題、連携・調整が必要な事項等について (新たに取り組むべき課題)
・黒潮を斜めに横断する冷水ストリーマの構造解析と生物輸送に関する基礎調査(和歌山県):冷水ストリーマの出現時期・海域等について和歌山県に更に情報収集、整理していただき、共同調査等が可能かどうかを検討したい。
・衛星情報の漁海況調査等への活用(静岡県):NASDAと水研センター等との間に共同研究契約が交わされており,その活動を通して対応する。
・①黒潮流路変動要因の解明と予測手法の検討、②定線調査事業の見直し充実(神奈川県):長期漁海況予報会議海況分科会で中央水研と都県が協力し、取り組んでいる。定線調査については沿岸定線調査等検討WGで検討している。
・マイワシ資源変動と東海海域の海況変動との関係について(愛知県):愛知県の解析結果に期待しており、好結果が得られれば中央ブロックとして資源予測に活用したい。
(連絡・調整が必要な事項等)
・掲示板の設置について:中央水研より中央ブロック全体の公的連絡網として「掲示板」を設置することを提案し、了承された。
・「黒潮の資源海洋研究」誌について:中央水研より「黒潮の資源海洋研究」誌を中央ブロックの刊行物として継続することを提案し、了承された。
・中央ブロック資源・海洋研究会内規について:中央水研より第8条を削除し、研究会は高知(部会は横浜)での開催することを提案し、了承された。
6)研究成果情報について 提出された成果情報については中央水研からコメントを返送し、12/26までに修正、1月9-10日の推進会議に提案することとした。

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