中央水研ニュースNo.32(2003...平成15年7月発行)掲載

【研修と指導】
平成14年度中央ブロック資源管理研修会について
三谷卓美


田中先生によるクジラの管理方策についての説明

出席者はパソコンを用いて受講
水産庁委託資源評価体制確立推進事業による「平成14年度中央ブロック資源管理研修会」が中央水産研究所長の主催により,以下の通り開催された。18試験研究機関から33名がパソコンを携帯し参加した。
日時:平成15年2月13日(木)9:00~17:00
会場:中央水産研究所高知庁舎会議室
研修内容:
1.開会挨拶と趣旨説明石田行正(黒潮研究部長)
2.資源研究のこれから田中昌一(元東京水産大学長)
3.EXCELによる資源解析山川 卓(東京大学大学院助教授)
4.資源変動と環境変動谷津明彦(生物生態部)
5.成長式に関する推定と検定について赤嶺達郎(生物生態部)
6.ゴマサバの鱗と耳石による年齢査定梨田一也(黒潮研究部)
7.質問と協議出席者
 事前に教材や表計算ファイルを講師に準備頂き,配信した。また,出席予定者に資源評価と管理に関する実務経験や質問等をアンケートし,講師にお知らせした。
 田中先生からはクジラの資源評価と管理方策について,今後の資源評価担当者への励ましと共にご講演を頂いた。山川先生からは資源解析の理論から実際までの講習を受けた。事前の質問にあった最尤法等に関して資料の追加配付があった。谷津室長は,レジームシフトを含む海洋環境変動と資源変動との関連やその分析手法について説明した。赤嶺室長は,成長式の表現や推定・検定方法についてHaddon (2001) や McGarvey & Fowler (2002)等にみられる誤りを正し,標準的な解析手法を提示した。また,高知庁舎での研修会では恒例となっている生物特性に関する講演と実習は,ゴマサバについて梨田主任研究官が担当した。
 平成15年度は,中央ブロックとしての研修会はお休みすることとし,入江生物生態部長から初級者向けの全国的な研修会を開催する予定との紹介があった。また今後の開催について協議の中で,参加者から県等における資源評価や管理についての実例紹介やそれに関する講習,意見交換をする場としての研修会の活用を検討願いたい旨の意見があった。
 1日と短い研修であったが,基本的な講義からパソコンを利用した実習まであり,豊富な内容であった。なお,参加者から時間の設定案として,1日目を午後から,そしてナイトセッションを設けて,2日目の午前中までにすると移動日を含めて効率が良いのでは,との意見が出された。次回の参考にしたいと考えている。
(黒潮研究部 資源評価研究室長)

Yasuaki Nakamura
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