中央水研ニュースNo.26(2001(H13).7発行)掲載
【独法化を迎えて】 企画連絡室の発足とその業務について
中野 広
4月の独立行政法人水産総合研究センター(以下,「水研センター」)の発足に伴い,中央水産研究 所(以下,「中央水研」)の企画調整部が廃止され,新たに企画連絡室(以下,「企連室」)が発足し ました。新企連室は,室長,科長,情報係長及び係員2名の計5名からなり,新たに研究棟6階で,他 の研究所と同じく,研究所における研究の企画,調整,連絡,情報及び図書等に係る業務を行うことに なりました。また,中央水研は,引き続いて,中央ブロック関係,利用加工関係,内水面関係の試験研 究推進会議の開催を担うことになりました。従前と同様,ブロック関係推進会議は企連室が中心となり ,利用加工・内水面関係は関係各部と連携して対応するとともに,新たに「水産研究・技術開発戦略」 や連携・協力等の視点から論議を進めることになります。今後とも,ブロック,利用加工,内水面に係 る試験研究機関との連携・協力を図ることになりますので,紙面を借りて,宜しくお願い申し上げます 。 さて,水研センターに課せられた業務は,農林水産大臣から示された中期目標をどう実現するかとい うことです。このため,水研センターは中期計画を策定し,主務省庁である農林水産省に提出し,承認 を受けました。これに基づいて中央水研では,各研究部長が,本ニュースで書かれているような部の方 針を定め,中央ブロック対応部門(黒潮研究部,海区水産業研究部)全国対応部門(利用化学部,加工 流通部,内水面利用部,経営経済部),海区共通基盤部門(生物生態部,生物機能部,海洋生産部)と してふさわしい年度計画を策定したところです。今後,企連室は,これら年度計画を円滑に実施し,研 究成果をあげるために,所内,本部,水研センター各研究所及び公立試験研究機関等(以下,「水試等 」)との研究の調整・連絡を円滑に進めるとともに,中期目標達成のために,各県等との共同研究をも 含め,よりよい研究の企画を進めたいと考えています。 また,中期計画に書かれている水試等からの研究員の受け入れ,共同研究,各種委員の応嘱等も,従 前と同様,基本的には所長への依頼となり,企連室で対応することになりましたので,水試等と連絡を 密にして対応したいと思います。必要な時は,遠慮なく企連室までご連絡・ご相談していただければ幸 いです。 一方,これらの業務の運営については透明化,効率化,簡素化を図ることが求められています。これ らに関しては,日常的に,企連室が総務課と力を合わせ,重要な役割を果たさなければならないと考え ています。まず,透明化については,ニュース,ホームページ,研究論文,各種推進会議,業務報告書 ,その他を通じて,日常的に,業務内容・研究成果等を発信・公開したいと考えています。この一つと して,現在,中央水研にふさわしい新たなホームページの改訂作業を行っているところです。また,効 率化・簡素化については,研究等の業務コストの算出が求められ,既に,水研センターでは,プロジェ クト研究と同じように,経常研究費を積算に基づく要求と査定によって配分することが行われました。 これらの所内の調整と取り纏めが企連室の大きな業務となり,これらに的確に対応していきたいと考え ています。また,本部と協力しつつ,権限の下部への委譲等の対応で,できるだけ文書の簡易化とペー パーレス化を実現し,書類等を出来るだけ減少させ,配布文書数を減らしたいと考えています。みなさ まのご協力をお願いするところです。 このような新たな業務を担う企連室メンバーは,企画連絡科長の岸田達が企画調整科長からの横滑り の他は,情報係長の半田広生が西海水研の石垣支所の庶務係長から,係員の脇田由美と照井崇史が,そ れぞれ西海水研,東北水研の情報係からの新メンバー,私が中央水研水産研究官からの異動です。私自 身は,平成8年海区水産研究所(遠洋研を除く)レビュー時の企画調整科長で,中央水研の企画調整部 門としては出戻り勤務となります。メンバー一同,それぞれの業務を新たな気持ちで邁進したいと考え ています。 各種業務の遂行については,新たな規程・規則の策定が必要なため,遅滞・混乱することもございま すが,中央水研に係る業務の推進に寄与する所存でございますので,今後ともご指導,ご鞭撻をお願い 申し上げます。 (企画連絡室長) Hiroshi Nakano |