中央水研ニュースNo.16(平成9年4月発行)掲載 |
【情報の発信と交流】 平成8年度三場所研究連絡会について
篠原和毅
平成8年度三場所研究連絡会が10月28日畜産試験 場大会議室において別添の要領で開催された。 本連絡会は、食品総合研究所、畜産試験場および中央 水産研究所における農林水産物の利用加工に係わる研究 都門が一堂に会し、広く情報交換を図るものである。会 議は各場所の持ち回りで開催され、本年度はその4回目 にあたり畜産試験場が担当であった。今回は国際農林水 産業研究センターからの参加もあった。 会議は畜産試験場松川場長の挨拶の後、中井加工部長 の司会によって進められ、各場所の研究方向の報告及び 最近の研究トピックス紹介についての話題提供が行われ た。 各場所の研究方向については、食品総合研究佐々木所 長及び畜産試験松川場長より、本年10月に行われた組 織改正について、また中央水産研究原所長より、水産研 究を取り巻く情勢の変容に伴う水産庁における機構改革 及び水産研究所の組織改正の検討等についての報告が行 われた。また、各所長より今後とも利用加工分野研究の 交流を深めていく必要性が述べられた。 最近の研究トピックスの紹介においては、食品総合研 究所食品理化学部寺尾脂質研究室長より「カロチノイド の機能性」、中央水産研究所加工流通部岡崎主任研究官 より、「魚肉水溶性タンパク質の利用に関する研究」、 及び畜産試験場加工部栗崎機能開発研究室長より「畜産 食品のアレルギーの低減化をめざして」の話題提供が あった。 質疑討論の後、畜産試験場研究棟見学及び懇談会を行 い、情報交換を行った。 (前利用化学部長 現食品総合研究所食品機能部長)
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