しかしながらインターネットのこれまでのメディアと比べて特筆すべき点は、その優れた情報発信機能にあると言えます。その中でもWWW(World Wide Web)というシステムは文字情報だけでなく画像情報、音声、動画といった情報をインターネットに接続された不特定多数の利用者に対して発信することが、これまでのメディアと比較して、遥かに簡単に行うことが可能です。
WWWは昨今のインターネットブームの牽引車的システムであるため、マスコミで取り上げられることも多く、WWWあるいはホームページという言葉を聞かれたことのある方も多いかと思いますが、利用者はパソコン上のブラウザー(閲覧用ソフト)を通してインターネットに接続された世界中のコンピュータがホームページとして提供するデータを手に入れることができるのです。
中央水産研究所においても平成7年8月より、試験的ではありますが、ホームページを開設し、当水産研究所の紹介、中央水研ニュース、一般公開に合わせた企画のコーナーなどを情報として発信しているところです。
中央水研ホームページより発信されたデータ量(httpサーバーのログファイルより集計)
公的機関、教育・研究機関を中心に整備されてきたインターネット環境も企業そして個人レベルまで利用可能な環境が整って来つつある今、この優れた情報発信機能は研究所の広報活動において有効な手段になりうると考えています。
しかし、情報発信のハードウェアの整備ぶりとは異なり、情報発信のためのノウハウといったものは、まだまだ発展途上といった感があります。国立の試験研究機関として情報発信する価値ある情報とは何か? どのような形で、発信すれば、多くの人に伝えることができるのか? 暫くは試行錯誤の連続であるとは思いますが、この若いメディアの発展に併せて、成長してくホームページでありたいと考えています。
是非一度、中央水研ホームページをご覧になってください。そしてご意見等いただけましたら幸いです。
(情報係長)
URL http://ss.nrifs.affrc.go.jp/
先頃、公共ホームページコンクール(主催 視聴覚コンサルタントセンター)において当水産研究所ホームページが電子教材奨励賞を受賞し、審査員より”マイワシの不思議のページは研究機関の情報が学習教材としても利用できることを示しており、研究機関の電子ネットワーク利用としてひとつの方向性を暗示している”とありがたいコメントをいただきました。