【研究情報】海区共通基盤的研究の実施について

中村 保昭

 当所は、周知のとおり、全国的な視野からの資源管理及び海洋環境に関する共通基盤的研究について、 生物生態部及び生物機能部と海洋生産部が、それぞれ担当することとされている。
 昭和62年度研究レビュ-においては、「海区水産研究所の機能強化及び重点研究の積極的推進に必要な 研究資源の効果的配分」が、改善を必要とする指摘事項に挙げられた。これに対し、水産庁では昭和63年 度に、各水産研究所(東海区を除く)の内部組織の改正を図るとともに、平成元年には海区共通基盤的研究 の機能の強化に向けて、東海区水産研究所を中央水産研究所に改編した。
特に、水産資源の維持管理技術の確立に関する水産施策をより効率的かつ全国的に展開するためには、地 域の特徴を生かした海区特有の基盤研究の充実を図ると同時に、これらの海区の研究を支援する全国的視点 からの共通基盤的研究の一層の推進が求められている。
 そこで、今後の共通基盤的研究の推進・強化に向けて、水産庁研究部とも協議した結果、別記のとおり本 研究の課題化や取組みの態勢等、「海区共通基盤的研究の実施について」 が定められたので紹介する。
 なお、平成8年5月27日付け、8中水研第554号において、水産研究所に対し今後当所における研究 推進への協力依頼及び本研究成果の活用を要請するとともに、養殖研究所及び水産工学研究所へも通知した 。
(企画調整部長)

海区共通基盤的研究の実施フロー