中央水研ニュースNo.7(平成5年10月発行)掲載


水研組織の活性化を目指して
(その後の組織改正のため、現在この部署は存在しません)
加藤 守

 9月16-17日に平成5年度水産業関係試験研究 推進会議が中央水研で開催された。この会議は新 庁舎における初めての大規模な会議となった。中 央水研所長が召集するこの会議には水産庁研究部 長をはじめ全国の水産研究所から部長・支所長等 70名が参加した。この会議は全員参加の全体会議 と専門分野別部会に分けられ、全体会議は講堂、 資源管理部会は特別会議室、資源増殖部会は第 1・2会議室、海洋環境部会は第3会議室で行われ た。省理棟3階の諸会議室は最新の設備があり、 このような多様な会議に十分対応できることが示 された。また、懇親会も1階ラウンジで開かれ、 広くきれいな会場に参加した方々は満足したよう であった。このように、会議参加者はみな新庁舎 1つの素晴らしさに大いに感心していたようであり、 会議の運営もそれに助けられてか、おおむね順調 であった。
 この会議はその開催と運営のための事務局であ る水産研究官の業務のうちで最も重要なものであ る。この会議開催のため「一年を2日で暮らす」 などとカゲ口をいわれている我々水産研究官は、 研究棟ではなく管理棟2階に居住している。しか し、研究官は研究基本計画に研究課題をもつレッ キとした研究者でもある。この組織は平成元年に 中央水研が発足すると同時に新設され、資源管理 ・海洋環境・資源増殖の3専門分野について全国 的視野から水研問の研究内容、研究手法に関する 調査を行い、研究成果の有機的活用、研究の活性 化、効率的研究推進に資することを目的としてい る。つまり、中央水研にあって、全水研のお手伝 いをしている縁の下の力持ち(力はあまりないが) というところである。
 旧庁舎のなごりを残す数少ない歴史的遺物であ るステンド・グラス(旧庁舎では水産研究官室の 廊下側の窓にあった)は新庁舎の講堂西側壁に設 置してある。古くなるほどますます価値の上がる ステンド・グラスと異なり、我々には常に時代に あった新しい研究が要求される。このためには 個々の研究者の努力はもちろん、水研という組織 の活性化が常に必要である。今後、この新庁舎に おいて我々も組織の活性化を目標に微力ながら努 力するつもりである。
(水産研究官)

nrifs-info@ml.affrc.go.jp
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