中央水研ニュースNo.5(平成5年1月発行)掲載


蒼鷹丸代船建造入札


 入札は平成4年9月30日午後に水産庁で行われ、 陽光丸、白鳳丸、東光丸等の実績を持つ三菱重工 (株)下関が49億3,500万円で落札した。新船の納期 は平成6年10月末日。1ヵ月の習熟運転の後、12 月から本格稼働を開始する。
 蒼鷹丸の代船の基本設計等は次のとおりである。
1)目的・用途
 我が国の水産業を巡る内外情勢の激動期に200 海里水域およびその関連水域の水産資源の合理的 な利用と管理を行う上で必要な先導的・基盤的な 水産生物資源と海洋環境に関する試験研究を日本 近海と北太平洋で実施することを目的として建造 される。
2)新蒼鷹丸の機能
 本船は21世紀にも通用するハイテク調査船とし て必要な基本機能を有する。また、外国人調査員 や女性調査員の乗船にも留意して居住性を向上さ せ、居室は原則として個室となる。
 各種の精密な調査・観測機器に対する影響を考 慮して各種の雑音を低減し、.騒音源に対する防振・ 防晋策が施される。また、船内LANをはじめと する情報処理の高度化についても配慮がなされて いる。
3)主要目
1.主要寸法等
全長約68m
型幅約11.4m
型深さ(船楼/上甲板)約7.1m/4L75m
計画満載喫水約430m
計画総トン数約890トン
2.主機関
立型4サイクル過給機・空気冷却機付中速デイーゼル
最大出力1,600PS×2
回転数750rpm以下
3.速力及び航続距離
航海速力14ノット以上
航続距離7,000海里以上
連続最大航海日数約30日以上
4.定員
乗組員25名
調査員8名
その他2名
計35名

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