中央水研ニュースNo.3(平成3年1月発行)掲載


新任の挨拶
猪瀬 侃紀

 平成元年2月1日から1年8ケ月研究課管理班 に在籍して水産庁研究所の人事、予算、施設等の 仕事に携わり、平成2年10月1日付けで中央水産 研究所総務部勤務を命ぜられました。想い出します と研究課に着任早々の3日目に中央水研の横浜移 転について、横浜市の意思の確認を得て国の機関 等移転推進連絡会議及び土地対策閣僚会議に報告 するための横浜出張から始まり、研究課在任期間 中の大半は、中央水研に係わる問題に費やし、あっ という問に過ぎ去ったような気がします。この度 発令を受けて引続き移転問題に携わることになる とは夢想だにしなかったところです。赴任以来毎 日の様に関係機関との折衝などで飛び回っている 状況です。横浜移転のための準備は着々と進んで おりますが、一つ一つ問題を解決して行く中で、 詰めきれていない問題もまだあり、身の引き締ま る思いをしております。
 ご承知のとおり、中央水研の移転整備は、平成 2~4年度の特定国有財産整備特別会計(特々会 計)で予算措置をして平成4年度末までに施設を 完成させ、平成5年度移転予定となっており、そ の予算規模は本庁舎・付属施設・土地代金等を含 めて300億円を超える規模のものです。またユ2月 中には本庁舎関係施設の基本設計が完成し、いよ いよ実施設計の作業に移ることになりますし、年 明け早々には本庁舎用地の売買契約が締結される 運びとなります。本庁舎の移転先地は、横浜市金 沢区福浦2丁目の金沢工業団地内の金沢バイオパー クで他の民問企業の研究所に隣接されることにな、 ります。バイオパークという特別の区域であるた め環境保全対策から始まって、建物のデザイン・ 色彩に至るまで種々の制約がありますが、一応ク リヤー出来る見通しが立った所です。
 これからは、設計から建設に至るまでの諸問題、 移転までに解決しなければならない職員に係わる 問題、移転してからの施設運営に係わる経費の予 算措置の準備等、難問題が山積みされております が、強力な牽引車の基で、「開かれた研究所」の 建設に微力を注ぐ覚悟ですので、ご支援・ご協力 をお願い致します。
(総務部長)
参考 新中央水産研究所完成予想配置図
nrifs-info@ml.affrc.go.jp
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