内水面漁業協同組合による小学生を対象とした
「川での体験学習」に関する意識調査結果の報告
中央水産研究所 内水面研究部・水産経済部

 日本の川や湖には、都道府県知事より第5種共同漁業権を免許された内水面漁業協同組合が設立されています。内水面漁業協同組合は、川や湖を漁場として共同で利用する権利を有する一方、遊漁を含め、漁場を管理する義務を負っています。そのため、内水面漁業協同組合では、漁獲対象となる魚介類を増やしたり、水辺の環境を守る活動を行っています。これらの活動は、川や湖、およびその周辺を含む流域環境の保全にもつながっています。

 また、内水面漁業協同組合では、魚介類の増殖や水辺環境を保全する活動を地域の子ども達と一緒に行う体験学習も行っています。それらは、子ども達に自然と触れ合う機会や、自然環境の保全について考える機会を提供するなど、環境教育としての役割も担っていると考えられます。

 現在、それらの体験学習活動は、組合員の熱意や創意工夫のもとに行われています。今後、それらの活動が、環境教育としの機能を充実していくためには、組合員が子ども達に伝えたい内容に重点をおくだけではなく,地域の人々がそれらの活動に対して期待する教育的な効果にも配慮することが必要と考えます。

 そこで、今回、内水面漁業協同組合による小学生を対象にした「川での体験学習」についての皆さんのお考えをお聞きするため、平成22年8月6日に開催した中央水産研究所日光庁舎一般公開にご来場頂いた20才以上の方々に対して以下の意識調査を行いました。調査では、ご来場者皆さんのご協力により、269名の方よりご回答を頂きました。

 以下、回答不備を除いた240名の回答票を集計した結果についてご報告します。これらの結果は、今後、内水面漁業の持つ教育的機能について検討していく際の資料として活用させて頂きます。


Q1.内水面漁業協同組合は、全国各地で、小学生と一緒に「魚の放流」、「魚釣り教室」、「川の清掃」、「川の環境調査」、「魚の産卵場所の造成」をおこなっています。このような小学生までの子供を対象とした『川での体験学習』は、子供たちにどのような教育的な効果が期待されると思いますか?
Q2.川には危険な面もあり、毎年、子どもや大人が溺れるなどの事故が起こっています。あなたは小学生までの子供を川で遊ばせることに抵抗がありますか?
Q3.あなたは、小学生の頃に、川で遊んだことがありますか?
Q4.あなたには、日々の生活の中で、身近に感じる川がありますか?
Q5.あなたは、現在までに洪水など水害の経験がありますか?
Q6.あなたは、現在まで「魚の放流」、「魚の産卵場所の造成」、「魚釣り教室」、「川の清掃」、「川の環境調査」に、参加したことがありますか?