現在、一般にたらことして流通しているものは、スケトウダラの卵巣を塩蔵したものです。そのまま食べたり焼いて食べたりしますが、最近では、コンビニエンスストアでのおにぎりの具材として定着し、ピザやパスタなどの洋風の料理にも使われ人気が高くなっています。たらこが生産されるようになったきっかけは、マダラが不漁の時にスケトウダラを代替で漁獲したことです。卵も大正時代から市場に出回るようになり、「紅葉子(もみじこ)」などの別名で出荷される場合もあります。辛し明太子のルーツは朝鮮半島で、スケトウダラを「明太」と呼び、その卵で作られたものを「明太子」と呼んだところが始まりとされます。