しょっつるは秋田県の伝統的特産品である魚醤油です。しょっつるは原料となる魚介類(ハタハタなど)に食塩を加えて、腐敗するのを抑制しながら1年以上の時間をかけて熟成し製造します。したがって、その主な成分は魚介類のタンパク質が分解されたアミノ酸やペプチドで、旨味と独特の風味が特徴の調味料となります。
使用される原料となる魚介類は、ハタハタが豊漁だった時代はハタハタが主に使用されていましたが、ハタハタの漁獲量が激減した時期はイワシなどが使用されていました。近年、ハタハタ資源が順調に回復しており、原料として再びハタハタが使用されるようになっています。
しょっつるは食塩濃度が高いため、鍋物用(しょっつる鍋)として使われるのがほとんどです。日本国内には他にも「いしり」、「いかなご醤油」などの魚醤油がありますが、「しょっつる」という名前を使うのは秋田県のみです。
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