所長あいさつ

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portrait 独立行政法人水産総合研究センター
中央水産研究所長 時村宗春

平成25年 4月 1日

 中央水産研究所は、神奈川県横浜市南部の海沿いにある金沢バイオパークと呼ばれる一帯に位置しており、近傍には横浜市漁業協同組合の柴漁港、人気水族館を抱える横浜・八景島シーパラダイスなどがあります。個人的な話ですが、学生時代に柴漁港に通いながら、「隣りの埋立地に何ができるのだろう?」と考えていましたが、自分が勤務することになる研究所が建つとは思いもしませんでした。

 当所の母体である(独)水産総合研究センターは、2011年4月に5年単位の第三期中期計画に入り、当所は「経営経済」、「資源管理」、「海洋・生態系」、「水産物応用開発」、「水産遺伝子解析」の5つの研究センターに再編され、水産総合研究センターの共通基盤的な研究開発を強化することとなり、これまで担当していた中央ブロック(千葉県~宮崎県)については、三重県に本所がある増養殖研究所と連携して対応する体制となりました。

 共通基盤的な研究を進めるに当たっては、研究自体が高いレベルであることが必要ですが、水産研究所としては、その成果を漁業現場に役立てていただけるかどうかの事前の見極めが、さらに重要だと思います。そのため、日頃から、全国の漁業現場や、他の水産研究所のニーズを的確に把握し、研究成果の受け渡し方までイメージしておくことが、「役に立つ研究所」になるために不可欠な作業だと考えています。

 さて、東日本大震災から2年以上が経過しましたが、未だに被災地の水産業関係者の皆様は、漁獲、流通、加工のいずれにおいても大きな苦労をされています。中央水産研究所は水産総合研究センターの一翼を担い、放射能分野を始めとする担当分野の調査研究を用いて、東日本大震災からの水産業の復興・再生に全力で取組みます。

また、第三期中期計画に謳った5つの重点研究分野 「資源管理」、「沿岸漁業振興」、「養殖業」、「安全・安心」、「モニタリング及び基礎的・先導的研究」を着実に推進する予定です。

 さらに、新たな水産基本計画の策定や行政刷新会議による独立行政法人制度の抜本的な見直しの動きを踏まえ、スピード感を持って調査研究を進めていきますので、今後とも、ご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

平成25年 4月 1日