魚類の初期成長・生残に関する国際シンポジウム/ワークショップを開催

国際シンポジウム/ワークショップ
「魚類の初期生活史における成長–生残パラダイム: 論争・統合・複数分野を跨るアプローチ」を開催
 2015年11月9日~11月13日に中央水産研究所にて国際シンポジウム/ワークショップ「魚類の初期生活史における成長–生残パラダイム: 論争・統合・複数分野を跨るアプローチ」を開催しました。当所資源管理研究センターの高須賀明典資源生態グループ長をオーガナイザーとし、Dominique Robert博士 (カナダ・ニューファンドランド大学)、Pascal Sirois博士 (カナダ・ケベック大学)、小路淳博士 (広島大学生物圏科学研究科) を共同オーガナイザー、水研センター本部の大関芳沖研究主幹、Louis Fortier博士 (カナダ・ラバル大学) をアドバイザーとして迎え、2011年以降に毎年実施してきた日本–カナダ共同研究ワークショップを基に企画されたものです。日本学術振興会の科学研究費補助金 (基盤研究(A)、(B)、(C)) と水研センター交付金の支援によって実現しました。
 成長速度が高い個体ほど生き残る確率が高い―この魚類の初期生活史における「成長–生残パラダイム」の提唱 (1988年) 以来、膨大な成長–生残研究が蓄積されてきました。しかし、特に最近の研究では、成長–生残関係には時空間変動があることが示されてきており、パラダイムには新たな展開が求められています。この「成長–生残パラダイム」に関する根本的な問題に挑戦するため、世界各地から本分野で最高レベルの研究者を横浜に招聘しました。基調講演者Pierre Pepin博士 (カナダ・国立漁業海洋局)、Arild Folkvord博士 (ノルウェー・ベルゲン大学)、Myron Peck博士 (ドイツ・ハンブルグ大学) を含め、カナダ、ドイツ、スペイン、米国、チリ、ペルー、日本から計21名というこれまでにない多数の招聘講演者の協力を得ました。
 本企画では、(1)「論争」パラダイムに関する論争点を抽出すること、(2)「統合」異なる見解を持つ様々な研究グループから発表された矛盾する結果を統合的に説明するアイデアを提唱すること、(3) 「複数分野を跨るアプローチ」野外研究、飼育実験、数理モデル研究分野間の共同体制の構築を促すことを目的として、集中的な議論が行われました。前半3日間は、公開シンポジウムを開催しました。発表数は、口頭発表が29件、ポスター発表が16件、総参加者数は82名と大盛況となりました。後半2日間は、オーガナイザーと招聘研究者を中心とした30名で実践的なワークショップを行い、シンポジウムから成果論文を公表するために白熱した議論が飛び交いました。
 水産資源の適切な管理を実現するためには、資源変動機構、特に初期生残過程の理解が鍵となります。本企画は、長年に渡ってその土台となってきたパラダイムを根本から再考するものであり、その成果は本分野の今後の研究展開を大きく左右すると考えられます。本シンポジウム/ワークショップ開催にあたり、多くの機関・関係者の皆様から頂いたご支援・ご協力に深謝申し上げます。
シンポジウム/ワークショップのホームページ(英語)へ
(プログラムや講演要旨集等が閲覧できます)

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シンポジウム開始
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福田理事挨拶
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中山所長挨拶
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基調講演の様子 (1)

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ポスターセッション風景
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基調講演の様子 (2)
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基調講演の様子 (3)
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和田理事挨拶

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懇親会 西村センター長乾杯音頭
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懇親会風景
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集合写真 (一部参加者)
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ワークショップ風景

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シンポジウム参加者集合写真
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ワークショップ参加者集合写真