第27回低・未利用資源有効利用研究連絡会は,令和2年11月19日(木)に横浜庁舎において,会場参加とリモート参加によるハイブリッド型開催により行われました。主に都道府県の水産利用加工関係者が集まり,リアル出席が11人,リモートが41人,合計52名が参加されました。参加機関は北海道立総合研究機構,青森県産業技術センター,宮城県水産技術総合センター,千葉県水産総合研究センター,静岡県水産・海洋技術研究所,三重県水産研究所,岡山県農林水産総合センター,愛媛県産業技術研究所,香川県水産試験場,高知県工業技術センター,新潟県水産海洋研究所,山形県水産試験場,石川県水産総合センター,福井県食品加工研究所,鳥取県産業技術センター,島根県水産技術センター,山口県水産研究センター,大分県農林水産研究指導センター,宮崎県水産試験場,日本技術士会,(一社)大日本水産会,エグジビションテクノロジーズ㈱,㈱橋元水産(東町漁協),㈱天洋丸(雲仙市),高砂熱学工業㈱,ウエカツ水産,横浜丸魚㈱,東京海洋大学,および当機構の水産資源研究所および水産技術研究所です。
発表リストは以下のとおりです。地域水産物の利用加工研究として,アカエイ(千葉県),イリコ(香川県)の成果が報告されました。ワカシは環境変化によって最近漁獲され始め(宮城県),その利用方法について広く意見が求められました。また,コロナ禍における水産を取り巻く情勢の紹介として,シーフードショー東京(大日本水産会),離島の水産物の販路拡大の取り組み(高砂熱学工業㈱),全国水産業者へのアンケート取りまとめ(水産研究・教育機構 水産資源研究所)等が紹介されました。水産物の販売に関して消費者に“伝える”ことの重要性が提言されました(ウエカツ水産)。
1.発表
1)機能性成分とおいしさを前面に打ち出した“アカエイ”の商品開発
川島時英(千葉県水産総合研究センター)
2)伊吹いりこの品質と原料の鮮度の関係
吉田 誠(香川県水産試験場)
3)宮城県における「水産加工廃棄物の有効利用研究」および「環境変化に伴う地域水揚げ水産物の加工開発試
験」
垂水裕樹(宮城県水産技術総合センター水産加工開発チーム)
4)「シーフードショー東京」開催データから見たコロナ禍に於ける水産取引の現状と方向性
内海和彦((一社)大日本水産会)
5)コロナ禍における販路拡大への挑戦
宇野賀子(高砂熱学工業㈱)
6)コロナ禍における水産業の現状
杉本あおい(水産研究・教育機構 水産資源研究所)
・現場の声:㈱橋元水産(東町漁協)
・現場の声:㈱天洋丸(雲仙市)
7)水産業がコロナに学ぶこと
上田勝彦(ウエカツ水産)
2.写真