第15回カタクチイワシ勉強会(低・未利用資源有効利用研究連絡会)を開催

 第15回カタクチイワシ勉強会は,平成24年11月13日(水)に当所において開催され、カタクチイワシに限定せず、日本各地で利用が進んでいない未利用魚を対象として、その有効利用をテーマにしました。出席者は、(地独)青森県産業技術センター食品総合研究所、宮城県水産技術総合センター、千葉県水産総合研究センター、東京都島しょ農林水産総合センター、静岡県水産技術研究所、三重県水産研究所、愛媛県産業技術研究所、(地独)鳥取県産業技術センター食品開発研究所、島根県水産技術センター、島根県産業技術センター、山口県水産研究センター、熊本県水産研究センター、宮崎県水産試験場、鹿児島県水産技術開発センター、新東物産(株)、東洋水産(株)、(株)マルハニチロホールディングス、(公財)日本技術士会水産部会など29名が参加しました。

1.発表など
・既存のすり身工場施設を利用した小型マアジの丸ごとすり身の試作における問題点について(島根県産業技術センター;永瀬光俊)
・農商工連携による水産加工食品の商品化における実例について(静岡県水産技術研究所;高木毅)

2.意見交換会
 未利用魚を利用していく中での実用化とコストについて、意見交換が行われました。
 畜産業界などで実績のある骨肉分離機をベースに、魚のアラ部分からでも効率よくミンチ肉を生産する水産版の骨肉分離機が紹介されました。既に各地の漁協や水産加工会社などで導入され「朝獲りすりみ」として商品化された例が示されました。購入を検討中の出席者からは、機械の性能やミンチ肉の品質について質問がありました。
 本勉強会は「低・未利用資源有効利用研究連絡会」と名称を代え,中央水産研究所が主催する水産利用加工研究開発推進会議研究会に属する会として位置づけられました。

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写真1.分離機へのドレス魚の投入
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写真2.魚肉(黄色コンテナ)と骨等(青色コンテナ)とを分離