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樺太南部水産豫察調査報告
樺太民政署,1907(明治40)年,186p. 図表16枚, 図9枚, 写真14枚,23cm.
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 樺太民政署の水産事務に従事する技師と技手たちの見聞及び調査報告をもとに作成された予察調査報告です。また、和田健三技師の序文には、昆布の分布種類については札幌農学校教授の宮部金吾博士の調査をもとにし記載したこと、海洋観測には軍艦武蔵の航海中の観測記録などもいかされたこと、調査及び編集にあたって農商務省水産技師(後に東京帝大教授)の岸上鎌吉博士の助言があったことが書かれています。
 目次は、第一章沿岸の地貌、第二章海況、第三章気象、第四章有用水族ノ分布、第五章漁業(第一節鰊漁業、第二節鱒鮭漁業、第三節鱈漁業及雑魚手繰網漁業、第四節昆布採集業)です。冊子の後半には図表や地図や写真があります。図表は海水温等の観測記録、鮭鱒鰊特許漁場一覧表、鮭鱒鰊の収穫高一覧表など。地図は鮭鱒鰊の分布図、海温図、沿海水層断面図など。写真は海岸の写真や漁業と水産物加工の写真など。
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