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繪本龍之都 前編
北尾紅翠齋,大橋堂,作成年不明,15丁,22cm
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 北尾紅翠齋は江戸中期の浮世絵師北尾重政(1739-1820)の画号です。北尾重政は北尾派の開祖であり、その門人には北尾政演(山東京伝)、北尾政美(鍬形蕙斎)、窪俊満らがいました。肉筆浮世絵や一枚絵よりも絵本など版本の挿絵を多数遺しています。
『繪本龍之都』では、さまざまな魚が波の背景の紙面いっぱいに豪快に描かれています。
巻末に「ほうそう胎毒くだし」の薬の広告があります。

【掲載されている魚】
鯛、小鯛、かすこだい、梳歯魚(あかう(あこう))、蛸魚(やがら)、柴鰕(しばゑび(しばえび))、蝦姑(しゃこ)、母鰕(はヽゑび(ははえび))、車鰕(くるまゑび(くるまえび))、川鰕(かはゑび(かわえび))、尤魚(くろだい)、ちぬだい、可以聚(かいず)、島鰺(しまあぢ(しまあじ))、鰺(あぢ(あじ))、鏡鯛(かがみだい)、鰧 (をこじ(おこぜ))、おにをこじ(おにおこぜ)、多奈呉(たなご)、異母泥(ゐぼぢ(いぼじ))、ぎちぎち、称歩刀雑喉(ねぶとざこ)、比之喉(ひしこ)、かたくち、松魚(かつを(かつお))、魴鮄(ほうぼう)、鐡頭(かながしら)、へいけがに、たけぶんがに、しまむらがに、招潮子(まめがに)、蟹(かに)、がざめ、目婆留(めばる)、於慕喉(おぼこ)、己洲璃(こすり)、女鯒(めごち)、こち、鞋底魚(したびらめ)、うしのした、ぶだい、嘉差喉(かさご)、方頭魚(あまだひ(あまだい))、くずな、面伐流(めばる)、ゑび(えび)
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