農事参考書解題 全(大日本農史附録)
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農商務省蔵版,博文館,1891(明治24)年,4,4,274p.,19cm

 明治15年4月に農商務卿が本朝農書編纂の創意を太政大臣に上申してから8年をかけて「大日本農史」は編纂されました。「大日本農史」は編年の体裁となっており、神代、上世、中世、近世、今世の5つに分けて編纂されました。この編纂にあたり、あまねく国内の農書を蒐集することとなり、まず既に所蔵している約530部の農書名を掲載した「本朝農事参考書目」を各府県に配布し、この書目以外の農書を蒐集している旨呼びかけた結果、500部以上の農書が集まり「書目第二編」も作られました。しかし、1000部を超える農書は農政農業諸般の慣例を探求するのに有効な文献ではあるものの、書目だけでは農書の内容まではわからず不便だったため、そのうちの約870部に解題を作成して編年形式で並べることとなり、「農事参考書解題」は作成されました。

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