北海道廳内務部水産課,1892(明治25)年,13,265,11,8,26p. 図版,26cm

 明治22年から5ヵ年計画で北海道庁が実施した北海道水産調査のうち、初年度の調査報告を予察報告として上梓したものです。
 このときの北海道水産調査は、欧米各国が水産調査を行い効果を挙げていることに倣い、北海道においても学理に従った精細な調査を行うことで、養殖や漁業の発展のための基礎固めをしようと計画されたものでした。調査は水族と漁業の2分野に分けて、それぞれに主任を置き実施されました。
 なお、本書は『明治22年予察調査復命書』を増補校正して作成されたものでした。北海道本島の重要魚類と水産業について書かれており、千島及び各離島は調査未了のため掲載されていません。精緻な挿入画は伊藤有によるとあります。
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