施福多(シーボルト)先生文献聚影抄 キシウ産鯨に就いて
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岡研介著 大谷穐次郎写 15丁 23cm (写本)

 『施福多先生文献聚影』は、シーボルトの命により門人らがそれぞれの主題で調査研究をした研究論文とシーボルト等の書簡を収録したものです。この中の第1冊が「Verhandeling over de walvischen gevangen in de Japan-Zee/; bij Kii-sju:/ vertaald door O.Kenkai.-キシウ産鯨に就いて(岡研介)」です。岡研介(おかけんかい)(1799 -1839(寛政11-天保10)年)はシーボルトに師事した江戸時代後期の周防出身の蘭方医でした。本書は梶取屋(かんとりや)次右衛門(じえもん)の『鯨志(げいし)』を岡研介が抄録、蘭訳したものと思われます。
 当館所蔵本は、蘭文の原著を緒方富雄、大島蘭三郎が邦訳したものを昭和13年に大谷穐次郎が写本し、中根七郎に贈ったものです。
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